日ごろから、多くの人々が使っているメガネ。
そんなメガネにはさまざまな種類があり、寿命やメリットやデメリットが異なるのをご存知でしょうか。使い方のポイントを押さえることで、お気に入りのメガネを長く愛用することができるでしょう。
この記事では、メガネの素材に使われるアセテートやセルロイドの特徴から違いについてご紹介します。
メガネの素材は大きく分けて2種類、 素材ごとの特徴は?
メガネの素材にはメタルフレームとプラスチックフレームの2種類に分けられますが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
メタルフレーム
ここでは、メタルフレームの特徴についてご紹介します。
フィットしやすく、軽量のため付け心地がよい
メタルフレームは、フィットしやすく、軽量のため付け心地がよいという特徴があります。付け心地がよく軽いのは、フレームの金属(メタル)にあります。プラスチックより金属は加工しやすく、曲げるなど細かい調整ができます。そのため、その人にフィットするメガネを作ることができます。
また、金属は加工しやすいことから、フレームはとても細いのが特徴です。そのぶん軽く、プラスチックと比較しても必要な素材が少ないため軽量な作りが可能です。
シンプルなデザインが多い
さまざまなカラーやデザインが多いプラスチックに対して、シンプルで落ち着いたデザインなのがメタルフレーム。メタルフレームは華美な装飾などがないため、上品でどのような洋服やシーンにも合わせやすいのが特徴です。飽きこないデザインのフレームは、年齢を重ねても使い続けることができるという魅力があります。
プラスチックフレーム
ここでは、プラスチックフレームの特徴についてご紹介します。
①デザインの種類が豊富
プラスチックフレームは花柄から縞模様といった模様や、カラーバリエーションが豊富なのが特徴です。
メタルフレームのように曲げるなどの加工には適していませんが、色をつけたり、模様をつけたりする加工が得意です。
また、少ない数からでも生産可能なことから、さまざまな模様が作れるのも大きな特徴です。
②丈夫で壊れにくい
プラスチックフレームの素材には、主にセルロイドやアセテートが用いられます。これらの素材は衝撃に強く、キズがつきにくいなどの特徴があります。
現在の多くのフレームには、アセテートが用いられているのが増えています。
③金属アレルギーがあっても使用できる
プラスチックフレームには金属が使用されていないことから、金属アレルギーの方でも使えるのが特徴です。ただし、鼻パッド部分などに金属類を使うことがあるため、金属アレルギーの方は使う前に注意が必要です。
メガネの素材ごとのメリット・デメリット
メガネはメタルフレームとプラスチックフレームに分けられますが、それぞれメリットとデメリットがあります。
メタルフレーム
ここでは、メタルフレームのメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
特徴でも紹介したとおり、金属は加工しやすく軽量で着けやすいのが特徴です。シンプルなデザインが多いため、どのような人にも合わせやすいのがメリットです。シンプルで洗練されたデザインは、知的で上品な印象を与えてくれます。
デメリット
メタルフレームの素材には金属を用いているため、金属アレルギーの方は使えないデメリットがあります。また、デザインはシンプルなものが多いため、デザインの種類は限られます。
そして、プラスチックよりも金属は高価なため、メガネの価格も高くなる傾向があります。
プラスチックフレーム
ここでは、プラスチックフレームのメリットとデメリットについてご紹介します。
メリット
こちらも特徴で説明したとおり、衝撃に強く壊れにくいのが大きなメリットです。さらに、メタルフレームよりも素材も安価なため、手の届きやすい価格帯のものが多いという嬉しい点もあります。プラスチックは加工しやすいためカラーバリエーションが豊富で、金属アレルギーの方でも使いやすくなっています。
デメリット
プラスチックフレームは壊れにくいというメリットがありますが、その一方で劣化が早いデメリットがあります。フレームは重く、折れても修理できる確率が低いため注意したいところです。
素材ごとに違う? メガネの寿命はどのくらい?
人によっては、毎日使うメガネ。そんなメガネは、実際のはどのくらいの年数使えるのでしょうか。
レンズの平均寿命:およそ2年〜4年
一般的にレンズの寿命は、およそ2年〜4年といわれています。キズや紫外線でダメージを受け、レンズのコーティングがとれてしまうことがあります。
レンズの平均寿命:およそ2年〜10年
メガネはフレームの種類によって、寿命が異なります。ここでは、種類ごとの寿命についてご紹介します。
メタルフレーム
合金:合金の寿命は短く、2年〜3年といわれています。年数が経つと、メッキがはげ始めサビや耐久性が落ちやすくなります。
ステンレス:
日本製チタン:日本製チタンは使い方に気をつければ、およそ10年以上もつといわれています。ほかと比較してもサビにくく、劣化しにくい特徴があります。
海外製チタン:基本的に日本製よりは耐久性が落ち、メッキの強度も落ちます。
セルフレーム
セルロイド:セルロイドは、比較的長持ちしやすい素材ではあるものの、日ごろからお手入れをしていないと、およそ4~5年ほどでひび割れや変色が起こります。
アセテート:セルロイドと同じように、手入れを怠るとおよそ4~5年ほどで劣化が始まります。
ウルテム:ウルテムはおよそ3〜4年で印刷した柄がとれ、ひび割れや変色が起こる可能性があります。
お気に入りのメガネを長持ちさせるためのポイント
メガネは丈夫な作りですが、意外と繊細なものです。
フレームの種類によって寿命もさまざまですが、長持ちさせるためには使い方を意識することが大切です。
炎天下や直射日光など、高温になるような場所には注意
メガネは高温に弱いため、炎天下や直射日光などには注意が必要です。たとえば、レンズに太陽光が1点に集中し、収斂(しゅうれん)火災が起こる可能性があります。そのため、車のなかや直射日光にあたるような場所に置くのはやめましょう。
左からたたむようにする
基本的に日本のメガネは、左からたたむのが正しいとされています。左からたたむことで、テンプルが正しく閉じるようになっています。テンプルとは、耳にかかる部分のことです。右からたたむとテンプルが浮いてしまい、ケースに入れるとき壊れやすくなってしまう可能性があります。そのため、左からたたむことを意識しましょう。
かけるとき・外すときは両手でおこなう
メガネをかけるときと外すときは、必ず両手でおこないましょう。片手でおこなうと、丁番(ヒンジ)と呼ばれる開閉部分が壊れる原因となります。ちょっとしたことでズレや劣化が早まるため、注意が必要です。
「レンズを上に」置くようにする
レンズはキズがつきやすいため、机などに置くときはレンズを上にして置きましょう。たたんだ状態のときはテンプルを下にし、開いた状態のときはレンズの上部分を下にして置くのが最適です。
汚れがひどいときには水洗いを
メガネが脂や手垢などで汚れているときは、拭くときの注意が必要です。いきなりレンズを乾拭きするのではなく、水で流してからメガネクリーナーで綺麗にします。汚れがひどい場合は、中性洗剤を使うことで落としましょう。最後にティッシュなどで軽く拭いたら、メガネ拭きで仕上げます。
雨や汗に濡れたときはすぐに拭く
メガネが雨や汗で濡れてしまったときは、すぐに拭きとりましょう。そのままにしておくと、サビたりシミたりして劣化が早まってしまいます。皮脂などにも弱いため、汗やホコリなどは一度水に流してから拭くのが最適です。
さいごに
メタルフレームやセルフレームと大きく2つに分けられ、そのなかでもさまざまな種類があるメガネ。
メガネは日ごろのお手入れに気を遣うことで、長く使い続けることができます。今回ご紹介した長持ちさせるためのポイントを意識して、メガネを大切に保管やお手入をれしましょう。
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