
日本の礼儀作法とは?知っておきたいマナーについて
日本人は礼節や所作を重んじる傾向にあります。とくに人と接する際は、おじぎのひとつから気を使う人が多いです。ただなんとなくやっているように見えますが、行動1つひとつに意味があります。そこで今回は、礼儀作法と正しいマナーの一部についてご紹介します。
もくじ
礼儀作法とは?どんな意味?
日本では、礼儀作法を大切にする文化があります。
皆さんは、礼儀作法について説明することはできますか。日頃から行動していても、言葉にすると意外と難しいですよね。
ここからは、礼儀作法がどんな意味なのか見ていきましょう。
礼儀作法とはどんな意味?
礼儀作法とは、人々の日々の習慣の中から成り立った行動のことを指します。相手のことを思いやり、気持ちよく生活するための行動になります。
礼儀とは
礼儀とは、人々が社会の決まり(ルール)を守るべきことを行動のこと。例えば、丁寧に挨拶をする、初対面の方にも敬語を使うなどが挙げられます。これらのことを、常識のある行動といった言葉でも表されます。
礼儀は行動だけでなく、相手のことを敬う気持ちなども重要とされています。
そして作法とは、決められた立ち振る舞いのことを指します。代表的なものでは、武道や茶道などが挙げられます。抹茶を飲む前に茶碗を回したり、最後に指で拭ったりします。これらの一連の流れを、作法と言います。
マナーとは
礼儀作法の他によく使われるのが、「マナー」です。マナーも礼儀作法と同じ意味を持っていて、相手の気持ちを捉えて、円滑に生活するための行動を指します。
よく耳にするビジネスマナーやテーブルマナーも、マナーの中のひとつです。最近では、企業や大学でもビジネスマナーの講義があるほど重要視されています。
礼儀作法やマナーは目に見える行動はもちろん、相手を思いやる気持ちなど、心の部分も大切になってくるのです。
マナーとエチケットの違い
マナーとエチケットは似ている箇所も多いですが、それぞれを発揮する場面によって異なります。マナーもエチケットも両方とも、相手を不快にさせないような心遣いが大切です。
マナー
個人相手ではなく、大勢の人たちに気を配って行動することです。集団の中で円滑に過ごすため、気持ちの良い行動をすることを言います。
エチケット
マナーと違い、目の前にいる個人に対して気を配り、行動することを言います。
テーブルマナーについて
十八膳(じゅうはちぜん)
こま(koma)
毎日の食卓で、皆さんは正しいテーブルマナーができているでしょうか。テーブルマナーを知って、より美味しくご飯をいただきましょう。
食事のあいさつ
食事をいただく前と食事を食べ終わった後に、手をあわせてあいさつするのがマナーです。
食事をいただく前には「いただきます」、食事を食べ終わった後には「ごちそうさま」と言いましょう。
言葉に出してあいさつするのが難しい場合は、手を合わせて心の中であいさつをしましょう。
あいさつする理由は、食事を作ってくれた人たちへの感謝の気持ちを伝えるためです。そして、魚や肉といった動物たちや、野菜など他の食材にも感謝の気持ちを伝えるためです。
お箸の使い方
お箸は正しい使い方をするのがマナーです。
握るように持つにぎり箸や、クロス箸にならないよう気をつけましょう。ほかにも、食事を箸で刺して食べたり、箸でお皿を動かしたりするのもマナー違反です。
家の中ではもちろん、人目がある外ではとくに気をつけましょう。
お茶碗は持って食べる
お茶碗を置いたままご飯を食べる人がいますが、テーブルマナーではアウトとされています。お茶碗は片手に持って食べるのがマナーです。他にも小さいお皿などを、持って食べる場合があります。
手に持って食べるのがマナー違反の場合もあるので、注意しましょう。魚がのったお皿や、どんぶりなどは持って食べてはいけません。
お皿は重ねない
食事が終わった後に親切心でお皿を重ねることがありますが、お皿を重ねるのは正しいマナーではありません。重ねた時にお皿の底に汚れがついて、余計に汚れてしまうことがあります。かえって迷惑になってしまうことがあるため、食事が終わったらそのままの状態にしておきましょう。
ビジネスマナーについて
NEKADO(ネカド)
ネクタイ -富士山 赤-
ビジネスマナー検定があるほど、ビジネスの中でもマナーが重要視されています。皆さんもそれぞれできているか、チェックしてみてください。
あいさつ
テーブルマナーと同様に、ビジネスマナーでもあいさつは重要なマナーのひとつです。
あいさつのない人とは、一緒に仕事をしなくないと思われてしまう可能性もあります。円滑に仕事を進めるにも、あいさつは必要不可欠なのです。ただあいさつするのではなく、相手の目をみてあいさつをしましょう。
身だしなみ
第一印象は見た目から入るため、身だしなみは重要なマナーです。商談にシャツやネクタイがよれよれな人がきたら、印象も下がってしまいます。また、その場に適していない華美な格好をするのもマナー違反です。相手を不快にさせない、正しい身だしなみをしましょう。
言葉遣い
日常生活でも大切なことですが、言葉遣いには気をつけましょう。多くの人と関わることがあるため、目上の人とも話す機会が増えてくるのではないでしょうか。
間違った言葉などで、相手を不快な気持ちにさせないよう気をつけましょう。丁寧語、尊敬語、謙譲語の3つを意識して、話す相手によって使い分けを心掛けましょう。
さいごに
この記事を通して、すこしでも礼儀作法について知っていただけましたか?
毎日同じことの繰り返しなので、あいさつを忘れてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。一度初心にかえって、意識してみてくださいね。
礼儀作法を意識して、気持ちの良い生活を過ごしましょう。