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「壱ポイント」は、伝統工芸品や和雑貨を扱うオンラインショップです。職人や作家の想いを伝え、皆様の生活に豊かさを提供していきます。誕生日・記念日・引き出物・内祝い・入学式・入社式など、特別な機会の贈り物にぜひご活用ください。

新たに登場したアイテムをこちらのページでご紹介。

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【2023年10月】新着アイテムをまとめました

☑︎文溪堂 紬枡 Tsumugi-masu 裁縫セット

どこに置いても自然と溶け込む、檜のぬくもりあふれる完全国内生産の裁縫セット。「紬枡」は、1950年から伝統的な技術で枡を作り続ける「大橋量器」と、老舗教材メーカー「文溪堂」がコラボレーションして誕生しました。裁縫箱を開けると、ぬい針、まち針(さくら)、はさみ、針山、縫い糸、指ぬき、糸通しがセットになっています。

☑︎文溪堂 本革裁縫セット -キャメル/ネイビー/グレー-

“一生ものの裁縫セット”をコンセプトに、バッグに本革を採用し革職人が手がけた本格派の裁縫バッグ。この裁縫セットは、岐阜県関市の本革工房「NATURAL・LEAF 103」と老舗教材メーカー「文溪堂」がコラボレーションして誕生しました。裁縫セットには、「何度も買い替えるものではないからこそ、本当によいものを長く使い続けてほしい」という想いが込められています。いつまでも使い続けられるような耐久性を持ち、年月が経つほどに馴染んできます。

 

【2023年9月】新着アイテムをまとめました

☑︎鬼福製鬼瓦所 鬼瓦ペーパーウェイト -全8色-

伝統工芸品とユーモアが重なって生まれた、鬼瓦のペーパーウェイト。大きさは鶏卵程度で、手の平にすっぽりと収まります。玄関内やダイニングテーブルなどに置いても、場所を取らないのが嬉しいポイントです。また、ペーパーウェイトの裏面には、「三州 鬼福」の刻印を施しています。

☑︎鬼福製鬼瓦所 節分キット 鬼は福豆 (豆なし)

伝統工芸品とユーモアが重なって生まれた、鬼瓦の節分キット。節分キットは、幸せを願う鬼瓦と縁起枡の招福2点セットです。この節分キットを使えば、豆をまかなくても、大きな口を開けた鬼瓦に豆を食べてもらうことで邪気を払ってもらえます。険しい表情のイメージがある鬼ですが、思わずクスっと笑ってしまうようなデザインに仕上げました。

☑︎鬼福製鬼瓦所 鬼瓦ティッシュケース 2個セット -笑顔/睨み顔-

伝統工芸品とユーモアが重なって生まれた、三州鬼瓦のティッシュケース。三州鬼瓦の、笑顔と睨み顔の2つがセットになりました。見た人が思わずクスっと笑ってしまうような、ハッピーな気持ちになるデザインに仕上げました。鬼瓦の左右どちらの鼻の穴からもティッシュ取り出し可能で、インパクトは抜群です。また、鬼瓦の横部分には、鬼福の印が施されています。

☑︎鬼福製鬼瓦所 鬼瓦ティッシュケース -笑顔の鬼瓦-

伝統工芸品とユーモアが重なって生まれた、三州鬼瓦のティッシュケース。険しい表情のイメージがある鬼ですが、こちらの鬼はにっこりとした笑顔が印象的。これには、招福の意味が込められています。見た人が思わずクスっと笑ってしまうような、ハッピーな気持ちになるデザインに仕上げました。

☑︎鬼福製鬼瓦所 鬼瓦ティッシュケース -睨み顔の鬼瓦-

伝統工芸品とユーモアが重なって生まれた、三州鬼瓦のティッシュケース。鬼瓦は険しい表情のイメージがあり、少し恐ろしい印象をもたれていることもあります。しかし、そんな鬼瓦には魔除けの意味が込められており、とても縁起のよいものです。見た人が思わずクスっと笑ってしまうような、ハッピーな気持ちになるデザインに仕上げました。

☑︎Kaguyahime釉流 ペアカップ

小ぶりな大きさですが、美濃焼のぬくもりあふれるペアのカップ。上から釉薬(ゆうやく・うわぐすり)をかけることで、ガラスのようにつるっとした質感に仕上げました。流れるように垂らした釉薬から溜まりが作られ、1つひとつ違った表情を見せてくれます。釉薬がかかっていない部分とのバランスも、魅力のひとつです。

☑︎Kaguyahime イロドリおちょこ -水彩-

美濃焼のぬくもりと繊細な色使いが特徴の、5色がセットになったイロドリおちょこ。

5色とも繊細にグラデーションされており、1つずつ違った顔を表現しています。また、ちょこんとしたサイズ感は可愛らしい印象を与えてくれます。可愛さの中に美しさもあり、洗練されたデザインに仕上げました。

☑︎Kaguyahime tobikannna MUG(マグ) -サクラ/ミモザ-

鮮やかな色を組み合わせて、心おどるポップな見た目に仕上げたペアのカップ。パステルカラーのような、桜とミモザの2色をご用意。カップの表面には、飛び鉋(とびかんな)と呼ばれる小さな削り模様が特徴です。飛び鉋は繊細で手触りも楽しく、うつわを通じて美濃焼のぬくもりが伝わります。

☑︎Kaguyahimeシュクレ カレー セット(プレート皿&スプーン) -ブルー/ホワイト-

ご飯をおいしく盛りつける、お皿とスプーンがセットになったシュクレのカレーセット。リム(縁)にはすこしくすんだようなゴールドが施され、上品さが感じられます。スープカレーからドライカレーまで、さまざまな種類のカレーをお楽しみください。うつわは食卓に馴染んでくれるため、ピラフやシチューなど幅広くお使いいただけます。

☑︎Kaguyahimeシュクレ ミートプレート ペア

ふんわりと包み込むようなデザインと、優しい色合いをしたペアのミートプレート(ディナープレート)。プレートはディナー用のお皿として、魚料理やお肉料理などのメイン料理をおいしそうに盛りつけられます。リム(縁)にはすこしくすんだようなゴールドが施され、優雅な表情が感じられるうつわに仕上げました。

☑︎Kaguyahimeシュクレ ケーキプレート 4枚セット

ティータイムを素敵に飾る、美濃焼のケーキプレートセット。うつわのカラーバリエーションは、ブルーとホワイトの2色。リム(縁)にはすこしくすんだようなゴールドとシルバーが施され、優雅さが感じられます。普段からお菓子作りが好きな方や、おそろいのうつわを揃えたい方におすすめです。手作りのお菓子をお気に入りのプレートにのせて、大切な人をおもてなしをするのも魅力的。

☑︎Kaguyahime 釉流 cafe time -紫/桜-

上品な雰囲気と、美濃焼のぬくもりあふれるカップセット。上から釉薬(ゆうやく・うわぐすり)をかけることで、ガラスのようにつるっとした質感に仕上げました。流れるように垂らした釉から溜まりが作られ、1つひとつ違った表情を見せてくれます。釉薬がかかっていない部分とのバランスも魅力的です。

☑︎KaguyahimeR* 箸 set(箸セット)

爽やかな色合いが印象的な、レインボーカラーの若狭箸セット。箸は厳選された天然木を使い、さまざまな色の色漆で仕上げました。使っている人に元気を与えてくれるようなイエローと、爽やかで心を落ちつかせてくれるようなブルーのセット。鮮やかな色使いは、見ているだけで心を晴れやかにしてくれます。

☑︎Kaguyahime 釉流 フリーカップ -パープル/パステル-

小ぶりな大きさですが、さまざまなシーンで使うことができるフリーカップ。

上から釉薬(ゆうやく・うわぐすり)をかけることで、ガラスのようにつるっとした質感に仕上げています。流れるように垂らした釉薬から溜まりが作られ、1つひとつ違った表情を見せてくれます。釉薬がかかっていない部分とのバランスも、魅力のひとつです。手の中にすっぽりとおさまるほどの大きさで、ちょっと一息つくのにぴったりです。

☑︎はんなり花びら カップペア

優雅さとあたたかさが調和した、花びらのカップペア。カップは手にとりやすい形状と軽量な作りで、使いやすさにもこだわっています。 繊細な白い花びらが施されたカップがあれば、特別なひとときに大変身。熟練した職人の丹精込めた技術が息づき、気品のある雰囲気を演出します。

☑︎はんなり錦雲(にしきぐも) たわみ鉢ペア

信楽焼ならではの、優しい土の質感を楽しめる、ペアのたわみ鉢(小鉢)。きんぴらごぼうや漬物といった副菜のほかに、フルーツやヨーグルトなど盛りつけるのが最適です。あともう一品、何かほしいというときに使い勝手のよい小鉢です。

☑︎はんなり錦雲(にしきぐも) 丸皿はんなり花びら カップペア

日本を誇る伝統工芸品である信楽焼ならではの、優しい土の質感をした丸皿。すこしざらざらとした土の感触が特徴的です。信楽焼にしか出せない渋さが感じられつつも、美しい雲がかかったようなデザインが程よくモダンな風合いに仕上げています。日々の生活で和食器を愛用している方にぴったりです。

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世界でも高い評価を得ており、さまざまなアイテムに使われている美濃和紙。

 

美濃和紙の歴史は古く、日本が誇る伝統工芸品です。また、美濃和紙のなかにもいくつかの種類があり、製造方法・技法が異なります。

 

この記事では、美濃和紙の歴史から特徴、美濃和紙の種類について詳しく紹介します。

 

美濃和紙について

美濃和紙は、岐阜県美濃市で作られている和紙のことをいいます。

和紙はいくつもの産地が存在しますが、そのなかでも美濃和紙は三大和紙と呼ばれるほど有名な和紙のひとつです。

 

和紙は、楮(こうぞ)や三椏(みつまた)など厳選した植物を原料とし、1つひとつ手作業で作られています。

美濃和紙は柔らかく繊細な触り心地で、強度と耐久性があるのが特徴です。

 

美濃和紙の歴史はおよそ1300年前から始まったといわれており、奈良時代の702年に使われたとされている戸籍用紙は、奈良県の正倉院に保管されています。それほど美濃和紙の強度や品質は高く、長期間保管することが可能です。

和紙は製造方法によって1000年もつといわれており、その特徴を活かして障子紙や襖に使われていたようです。

 

1985年には国の伝統的工芸品にも指定され、日本が誇る代表的な伝統工芸品となりました。

匠工房
和心 α (イヤリング・ピアス) -アシンメトリー・デザイン-

 

美濃和紙歴史

美濃和紙の歴史はおよそ1300年と古く、日本最古の和紙といわれています。

諸説ありますが、和紙の始まりは610年に朝鮮より来た憎が、紙の作り方を伝えたのではないかといわれています。そこから日本独自の製造方法が加えられていき、和紙が誕生していったようです。

 

平安時代に入り、和紙の製造は盛んになっていきました。このころは、和紙が貴重なものでもあったため、貴族など限られた階級の人しか使うことができませんでした。

 

室町時代に入り、やがて全国に和紙が知れ渡ることになります。美濃国守護であった土岐氏は、町を盛り上げようと六斉市(ろくさいいち)と呼ばれる紙の市を開催しました。その後、土岐氏と商人たちの働きにより、和紙が全国に広がっていきました。

 

江戸時代に入ると、和紙が大量に生産され庶民の間でも広がっていきました。和紙は、浮世絵といった娯楽品や日用品として、幅広く使われるようになっていったようです。このころ、美濃で作られた障子紙は最高級とされ、「美濃判」と呼ばれる規格ができました。

 

明治時代に入り、江戸時代以上に美濃和紙の生産量が増え、海外への輸出の機会も増えていきました。この海外への進出をきっかけに、美濃和紙が世界でも知られるようになります。このころには海外から洋紙が入ってきて、洋紙を使った日用品も増えていったようです。

 

当時和紙は日用品などに使われていましたが、戦争が始まったころ、爆薬包装紙などの軍用品としても活用されていました。

そして、戦後1969年に重要無形文化財、1985年には伝統的工芸品に指定されました。

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テーブルマット 5枚入り -パールホワイト-

 

美濃和紙は3種類ある

美濃和紙には、製造方法・技法が大きく分けて「本美濃紙」「本美濃手漉き和紙」「美濃機械漉き和紙」の3種類あります。重要無形文化財や伝統的工芸品に指定されていることもあり、美濃和紙の基準はとても厳しくなっています。

 

・本美濃紙(ほんみのし)

本美濃紙は、国の重要無形文化財とユネスコ無形文化遺産に指定されています。本美濃紙保存会員が、定められた基準で作った美濃和紙のみが、本美濃紙と名乗ることができます。

原料は、大子那須楮(白皮)のみで作られています。そして、伝統的な製法と製紙用具を使用していること。最後に、伝統的な本美濃紙の色沢、地合等の特質を保持することが基準となります。

 

具体的には、以下の要件を満たしたものが本美濃紙と呼ばれます。

一、原料はこうぞのみであること。

二、伝統的な製法と製紙用具によること。

  1. 白皮作業を行い、煮熟には草木灰またはソーダ灰を使用すること。
  2. 薬品漂白は行わず、填(てん)料を紙料に添加しないこと。
  3. 叩解は、手打ちまたはこれに準じた方法で行うこと。
  4. 抄造は、「ねり」にとろろあおいを用い、「かぎつけ」または「そぎつけ」の竹簀による流漉きであること。または「そぎつけ」の竹簀による流漉きであること。
  5. 板干しによる乾燥であること。

三、伝統的な本美濃紙の色沢、地合等の特質を保持すること。

 

【参考】本美濃紙とは|美濃市

 

美濃手漉き和紙(みのてすき和紙)

美濃手漉き和紙は、国の伝統的工芸品に指定されています。そのため、美濃手すき和紙協同組合員が定められた基準で作った美濃和紙のみが、美濃手漉き和紙と名乗ることができます。

美濃市で生産され、国内産の楮・三 椏・雁皮(がんぴ)などを原料として、流し漉きにより作られています。

 

美濃機械漉き和紙(みのきかいすきわし)

美濃機械漉き和紙はほかの2種類と異なり、美濃市、関市、岐阜市で生産されています。使われる原料の幅も広く、木材パルプや一部には非木材繊維(楮・三椏・雁皮・マニラ麻・亜麻等)を使って作っています。そして、美濃和紙ブランド協同組合員がこれらの条件と、手漉き和紙に近い光沢や風合いなどを出せる抄紙機で製造したものを「美濃機械漉き和紙」と名乗ることができます。

 

美濃和紙についてもっと知る

美濃和紙は歴史が古く日本が誇る伝統的工芸品ですが、意外と知らないことが多いかもしれません。

全国各地には、美濃和紙の歴史を詳しく知ることができる、博物館がいくつか存在します。

生産地として有名な美濃市では、美濃和紙の里会館で歴史などを知ることができます。さらに、毎年秋になると美濃和紙あかりアート館で「美濃和紙あかりアート展」といったイベントが開催されます。一般の人から賞が選ばれるため、自分で作って応募したり、アート作品を見て楽しんだりすることができます。

ほかには、東京都北区に紙の博物館があります。改めて和紙の歴史や、洋紙との違いについて知ることができるでしょう。

 

実際に訪問するのが難しい方は、和紙に関連するアイテムなどを手にしてみるのもいいかもしれません。手で触ってみることで、魅力や感じ方が変わってくるはずです。

▷「美濃和紙あかりアート展」の開催情報については、美濃和紙あかりアート館Webサイトをご確認ください。

 

美濃和紙をもっと身近に

美濃和紙の歴史と特徴について説明してきましたが、いかがでしたか。

日本が誇る伝統工芸品であり、古くから私たちの生活を支えてくれている美濃和紙。

美濃和紙といっても、製造方法によって特徴も異なります。美濃和紙についてより深く知りたいなと思った方は、ぜひ博物館へ訪問したり美濃和紙を触ったりしてみてはいかがでしょう。美濃和紙を以前よりも身近に感じられるかもしれません。

 

【関連記事】なぜ和紙はユネスコ無形文化遺産に登録されたの?


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てぬぐいやストールなど、日々の暮らしに溶け込んでいる藍染(あいぞめ)。

 

藍染は日本を代表する伝統工芸品であり、海外では「ジャパン・ブルー」とも呼ばれています。

藍色は繊細でいくつもの色を表現し、藍染ならではの特徴を発揮します。

 

今回は藍染の歴史から特徴、染め方(染色技法)について詳しくご紹介していきます。


これいい和
武州正藍染 -京扇子-

藍染(あいぞめ)の特徴

藍染(あいぞめ)とは、藍と呼ばれる植物を使った染色技法です。

藍染はてぬぐいやのれんといったイメージがありますが、近年では扇子やお財布など、さまざまなアイテムが作られています。

 

何と言っても藍染は、「ジャパン・ブルー」とも呼ばれる、美しい藍色が特徴です。

ここでは、藍染の種類(色)と特徴についてご紹介していきます。

 

藍色の種類(色)が豊富

まず、藍色の種類(色)が豊富という点が挙げられます。

藍色と言っても、一色だけではなく、48種類もの藍色が存在します。じつは、紺色、浅葱(あさぎ)色なども藍色のひとつに含まれています。同じ藍色でも1つひとつ異なり、繊細で美しい日本を表現しているかのようです。

 

この48種類の色は、「藍四十八色(あいよんじゅうはちしょく)」とも呼ばれています。

皆さんが日ごろ目にしている藍色は、どの種類なのかを意識して見てみるのも楽しいかもしれません。

 

天然の植物染料を使用している

ほかにも、藍染ならではの特徴が。

藍染はタデ科の植物である蓼藍(タデアイ)を原料とした、天然の植物染料です。この藍染に使われている藍には、虫除け消臭殺菌など、さまざまな働きが期待できます。

そのため、戦国時代には鎧の下着としてもよく身につけられていたといいます。

これいい和
日本の織物ネクタイ 藍染 -遠州綿紬-

 

藍染の歴史について

藍染の歴史は古く、奈良時代までさかのぼります。

当時朝鮮半島より、タデ科の植物である蓼藍(たであい)が日本へ伝わったのが関係しています。この朝鮮半島から伝わった蓼藍を使って作られたのが、天然の植物染料です。

 

平安時代で藍の色は高貴なものとされていたため、庶民では身に着けられないものでした。このときに染められた布たちは、正倉院などに多く保管されているようです。

 

江戸時代になると木綿が徐々に普及したことで、着物やのれんなどにも藍染が施されるようになり、日常で使うものとして庶民の間でも広がっていきました。また、華美な色が禁止されていたため、藍色は多くの人々の暮らしに役立っていたようです。

 

ジャパン・ブルー

藍染の藍色は、外国で「ジャパン・ブルー」とも呼ばれています。

ジャパンブルーと呼ばれるようになったのは近年でなく、明治時代といわれています。

明治時代にイギリス人化学者であるロバート・ウィリアム・アトキンソンが来日した際、町全体で見かける藍色をジャパン・ブルーと呼んだのが始まりのようです。

 

さらに、サッカー日本代表のユニフォームの色は「サムライブルー」と呼ばれ、これは藍染・ジャパンブルーからきています。

これいい和
武州正藍染 コインケース -全4色-


【関連記事】今治タオルの特徴と厳しい基準について

 

藍染の技法について

藍染は染色技法を用いて作られていますが、その染め方には大きく分けて2種類あります。

 

建て染め(藍建て)

建て染めとは、原料である藍を発酵させて作った染料を使い染める技法です。

 

藍は液体に溶けにくい原料のため、時間をかけて染料を作ります。藍の葉を細かくし、甕(かめ)に入れて発酵させ、かき混ぜることで蒅(すくも)と呼ばれる染料が完成します。この染色技法のことを、建て染め(藍建て)といいます。

この作業工程を繰り返すことで、色の濃さを変化させていきます。

 

生葉染め(なまばぞめ)

生葉染めは、生の状態の藍の葉からできた染料を使って染める技法です。

生の葉を使って染めるため、生葉染めは藍が咲いている時期にしかできません。藍は7月〜9月に咲くため、この時期が収穫に最も適しています。

 

藍染の生産地

伝統工芸品である藍染は、徳島県が代表的な産地です。

 

徳島県は原料となる藍の収穫も多く、藍染をするのに適しています。

そんな徳島県で作られている染料(すくも)のことを、阿波藍(あわあい)と呼びます。最近では、阿波藍が文化庁の日本遺産にも認定されました。

 

阿波藍は日本で最も有名な藍染料ですが、染料の完成までに1年ほどかかります。藍の栽培から収穫に始まり、原料を発酵させて染料となる蒅(すくも)を作るまで工程も多く、かなりの時間がかかります。職人の手によって、1つひとつ丁寧に作られているのです。

 

日常に取り入れてみる

藍染は実際に体験することができるため、自分だけの1枚を作ってみるのもいいかもしれません。ストールやハンカチなど、日常に取り入れやすいアイテムも多いため、気軽に手に取ることができます。

 

ぜひ皆さんも、藍染の魅力を触って感じてみてくださいね。

【関連記事】夏のお出かけを彩る、扇子の奥深き世界

 

 

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日本の夏の大きな行事として、多くの人から親しまれている盆踊り。会場では音頭に合わせて多くの人たちが、楽しく踊って過ごします。そんな盆踊りは、夏を盛り上げるためだけでなく、霊鎮めるための意味が込められています。

 

今回は盆踊りの歴史から意味、日本の三大盆踊りについて詳しくご紹介します。

盆踊りの歴史と由来について

全国各地で開催される盆踊りですが、具体的にどのような意味や目的が込められているのでしょうか。

盆踊りとは

盆踊りとは、多くの人たちがやぐらを囲み、太鼓や三味線の音頭に合わせて踊ることです。やぐらとは、太鼓の演奏者や踊り手たちが踊っている中心に設置されている舞台のことです。やぐらには、提灯なども飾りつけられます。

本来の意味と由来について

現代では盆踊りというと、楽しむためのお祭り行事として親しまれています。ですが、本来の盆踊りはご先祖さまの霊を霊鎮め(たましずめ)するための行事です。これには、お盆に現世へやってきた、ご先祖さまの霊を慰める意味が込められています。

 

盆踊りは、平安時代流行した念仏踊りから由来しているといわれています。念仏踊りとは、空也上人(くうやしょうにん)と呼ばれる人物が、仏教を広めるために行っていた布教活動のひとつです。多くの人に知ってもらえるようにと、太鼓を叩きながら念仏を唱えて踊ったのが念仏踊りです。

 

やがて鎌倉時代に入ると、多くの人に念仏踊りが広がっていきました。これは、一遍上人(いっぺんしょうひん)が庶民たちと一緒に踊ったことで、広がったといわれています。その後、盂蘭盆と結びつき、盆踊りが始まったのではないかといわれています。

【関連記事】夏祭りの正しい意味は?納涼祭との違いについて

 

現代と歴史ある盆踊りについて

現在の盆踊りは、伝統的なものと現代的な盆踊りに分けられます。

 

伝統的な盆踊りは、民謡踊り西馬音内盆踊りなど伝統的な盆踊りです。その地域の伝統的な盆踊りが、開催されるのが一般的です。

 

それに対して現代的な盆踊りは、アニメソングや人気なjpopの曲を使った盆踊りも主流になってきているようです。近年では、伝統的な盆踊りに新たな形が増えてきました。

 

盆踊りの服装について

盆踊りのときは何を着たらよいか悩むこともありますが、一般的に決まりはありません。浴衣と下駄を履いた格好で参加する人が多いですが、私服でも問題ありません。ご自身が動きやすい服装で参加するのがよいでしょう。私服で参加をしても、うちわや扇子を持って気分をあげるのもひとつの手です。また、人とぶつからないように、小さい鞄など身軽にするのがおすすめです。

【関連記事】浴衣は入浴中に身に着けるものだった?男女の浴衣の違いについて

 

日本三大盆踊り

盆踊りは日本全体で盛んに行われている行事ですが、そのなかでも「三大盆踊り」と呼ばれる有名な盆踊りがあります。ここでは、そんな代表的な盆踊りについてご紹介します。

西馬音内(にしもない)盆踊り

まず一つ目の三大盆踊りは、国の重要無形民俗文化財にも指定されている秋田県の西馬音内盆踊りです。西馬音内は、毎年8月16日〜18日の間に開催される、最も歴史の古い盆踊りといわれています。顔が見えないような編笠彦三頭巾(ひこさずきん)をかぶった踊り手たちが、音頭とがんけに合わせて踊ります。黒い彦三頭巾をかぶった姿は亡者を連想させ、お盆にちなんで供養する意味が込められています。

 

西馬音内盆踊りの諸説はありますが、修行僧であった源親が鎌倉時代に豊年祈願として踊らせたのが始まりではないかとのことです。

のちに西馬音内の城主が関ヶ原の戦いで敗れ、滅んだのを偲ぶために踊った亡者踊りが加わり、現在の西馬音内盆踊りが完成されたようです。

 

郡上踊り(ぐじょうおどり)

二つ目が、岐阜県の郡上踊りです。郡上踊りは約400年の歴史を誇る盆踊りで、毎年7月〜9月の間に開催される日本一長い盆踊りともいわれています。さらに、8月13日〜16日の4日間は徹夜踊りと呼ばれ、朝方まで踊り続けます。誰もが気軽に参加することができ、囃子の音色と一緒に多くの人の下駄の音が響き渡ります。

 

郡上踊りの始まりは、江戸時代といわれています。当時は、階級や身分の違いも大きい時代でした。そこで藩主は、各町の盆踊りを城下に集め、「盆の4日間は身分の隔てなく無礼講で踊るがよい」と伝えたことから、郡上踊りが始まったようです。

 

阿波おどり(あわおどり)

3つ目の三大踊りは、徳島県の阿波踊りです。阿波踊りもほかの盆踊りと同様に、約400年の歴史を誇る伝統的な盆踊りです。現在は徳島県のみならず、全国で開催されています。8月12日〜15日の4日間、徳島県で開催されたあと、東京都や埼玉県などでも開催されます。と呼ばれる、多くの人を募ってできた踊り手のグループによって、盛り上げられます。「踊る阿呆に見る阿呆 おなじ阿呆なら踊らにゃ損損」などの掛け声と囃子に合わせて、踊りながら街を歩きます。

 

体験を通じて感じてみる

盆踊りの歴史と種類について説明してきましたが、いかがでしたか。

 

伝統的な文化を大切にしながらも、新しい形を作り出している盆踊り。人々の工夫によって、現在も多くの人たちに受け継がれている大切な文化です。

実際に盆踊りに参加をして体験してみることで、そこでしか味わえない熱量や楽しさを感じられるはずです。

各地で開催されるため、興味のある方はこの夏にぜひ見に行ってみてくださいね。

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【関連記事】春のお彼岸の過ごし方について


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日本の夏は、各地でさまざまな行事が盛んに行われます。その中には、お盆と呼ばれる日本の伝統的な行事があります。

 

お盆の時期になると、ご先祖さまの霊を迎え入れ、もてなしたあとに送り出す風習があります。ご先祖さまを気持ちよく送り迎えするため、お墓掃除や供養のために帰省する方が増えます。そんなお盆ですが、いつから行われるようになったのかご存知でしょうか。

 

お盆の由来から期間、何をして過ごすのか詳しくご紹介していきます。

 

お盆について

お盆とはどのような行事なのか、いつからいつまでの期間なのかご紹介していきます。

 

お盆はいつからいつまで?

お盆は旧盆である8月が一般的とされていますが、新盆の7月にお盆を迎える地域もあります。

東京や一部の地域では、7月13日〜7月16日(新盆)の期間にお盆を迎えます。

そのほかの地域では、8月15日を中心として考え、8月13日〜16日(旧盆)がお盆とされています。新盆より1か月先に行うことから、月遅れ盆とも呼ばれています。

 

お盆とはどのような期間?

お盆は仏教の教えからきた行事であり、盂蘭盆会(うらぼんえ)を略した言葉です。

 

具体的には、ご先祖さまの霊を自宅へ迎え入れ、もてなしたあとにお見送りをする期間です。

13日は迎え盆と呼ばれ、迎え火を焚きご先祖さまを迎え入れます。また、16日は送り盆と呼ばれ、送り火を焚きお見送りをします。

 

新盆と旧盆の日付は異なりますが、基本的には同じことを行います。

 

 

お盆の語源・由来について

お盆の語源は、サンスクリット語の「ウラバンナ」からきています。ウラバンナとは、逆さ吊りといった意味になります。

 

盂蘭盆会(うらぼんえ)の由来は、お釈迦様の弟子である目連尊者(もくれんそんじゃ)が関係しているといわれています。目連は、母親が死後の世界で逆さに吊られる罰を受けていることを知り、母親を救いたいとお釈迦様へ教えを乞いました。お釈迦様は、夏の修行が終わる7月15日に、僧侶たちへ食べものなどの供物を分け与えることで、苦しみから解放されると教えを説きました。この教えを行ったことで、目連の母親は苦しみから解放されたといわれています。これらの言い伝えが由来して、現在のようなお盆が始まったとされています。

【関連記事】お釈迦さまの生誕を祝う「花まつり(灌仏会)」の歴史と由来

 

お盆は何をして過ごす?

お盆はご先祖さまの霊を迎え入れる期間ですが、具体的にどのようなことをするのでしょうか。当日は何をして過ごすのか、順番にご紹介していきます。

 

お仏壇へお盆飾りをする

お盆になる数日前から、お仏壇に盆提灯(ぼんちょうちん)や精霊馬(しょうりゅううま)や精霊牛(しょうりょううし)などのお盆飾りをします。

 

盆提灯は、ご先祖さまが迷子にならないための目印となります。また、精霊馬と精霊牛は、ご先祖さまが現世を行き来するために乗るものです。親族たちが「早く迎え入れたい」という気持ちから、キュウリを足の速い馬に見立てました。また、「ゆっくりあの世に戻って欲しい」という気持ちから、ナスをゆっくり歩く牛に見立てたといわれています。

 

ご先祖さまが無事に行き来するために、精霊馬と精霊牛は大切なお盆飾りになります。地域や宗派によって、必要のない場合もあります。

 

迎え火と送り火を用意する

お盆についてでもご紹介したとおり、お盆は火を焚いてご先祖さまの霊を送り迎えする風習があります。

迎え火と送り火をするのは、ご先祖さまが迷子にならないための目印となります。ですが、マンションなどで行うのは難しいため、火を焚く代わりに提(ちょうちん)を飾りつけるとよいとされています。

 

お墓参りをする

お盆には、ご先祖さまへ挨拶しにお墓参りをします。ご先祖さまがやって来る13日の盆入りと、あの世へ戻る16日の盆明けにお墓参りするのが理想とされています。

 

お盆にいただく食べものは?

お盆には、いただくとよいとされている食べものがいくつか存在します。ここでは、お盆にふさわしい食べものをご紹介していきます。

 

精進料理(しょうじんりょうり)

当日は、御霊供膳(おれいぐぜん)と呼ばれる精進料理をいただきます。精進料理は仏教の教えからきており、殺生は禁止とされているため、肉や魚を使わない質素な料理となっています。お盆は生物や動物、ご先祖さまに感謝をする日のため、お盆にふさわしい料理とされています。

 

おはぎ

昔からおはぎは縁起がよいとされ、お彼岸などでも行事食として食べられます。小豆の赤には、魔除けや邪気を祓う効果があるといわれています。

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そうめん

昔はそうめんが高級食材のため、大切な日にしか食べられないものでした。そのため、お盆といった重要な日に、お供えものなどとして用意されました。また、帰りの精霊牛にのせた荷物が落ちないよう、くくる紐として使われているようです。

 

天ぷら

諸説ありますが、お盆で集まった多くの親戚に、野菜を使った天ぷらをだしていたことから、お盆に食べられるようになったとのことです。肉や魚を使わずに野菜のみを使った天ぷらは、精進料理としてふるまわれていたようです。

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感謝の気持ちをこめて

私たちにとってお盆は、ご先祖さまを迎え入れるとても大切な期間です。今年のお盆は、お墓参りやお仏壇飾りをしてみるのはいかがですか。忙しくて難しいという方は、行事食だけでもいただくのがよいかもしれません。

 

ぜひ、感謝の気持ちをもって、お盆を過ごしてみてくださいね。

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瀬戸焼は「釉薬(ゆうやく・うわぐすり)」を用いて生産された、日本最古の焼きものです。

釉薬は、瀬戸焼を作るうえでとても重要な工程です。そんな釉薬には、さまざまな施し方や技法が存在します。使われた釉薬によって、1つひとつ違った顔を見せてくれるのも魅力のひとつです。

 

また、「瀬戸物(せともの)」と呼ばれる語源は、瀬戸焼から由来しているといわれているのをご存知でしょうか。

 

今回は、瀬戸焼の歴史、代表的な釉薬と特徴について詳しくご紹介していきます。

 

瀬戸焼の特徴ついて

瀬戸焼とは愛知県瀬戸市を中心に生産されており、1,000年ほど前から作りつづけられている陶磁器です。

 

この地域は日本六古窯のひとつでもあり、日本を代表する生産地として選ばれています。なお、瀬戸焼は日本の中でも珍しく陶器と磁器の両方が生産されており、日本国内でも高く評価されています。

 

瀬戸焼の素材には、木節粘土(きぶしねんど)蛙目粘土質(がいめろねんど)と呼ばれる質のよい土を使っており、美しく白い素地が特徴です。そして、瀬戸焼最大の魅力は、釉薬の種類の多さです。使う釉薬によって、質感や仕上がりの雰囲気まで変わります。

 

瀬戸焼の歴史と起源

瀬戸焼の歴史はとても古く、古墳時代までさかのぼります。

古墳時代に、現在の愛知県名古屋市・東山丘陵周辺にある猿投窯(さなげよう)で、須恵器(すえき)を生産したのが瀬戸焼の始まりといわれています。

 

平安時代中期に入ると、猿投窯の技術などが受け継がれた窯を使い、灰釉(かいゆう)陶器が誕生しました。藁(わら)といった、植物からでる灰を使ってできた釉薬で作られた陶器です。

その後、平安時代末期〜鎌倉初期になると灰釉陶器の生産が減り、山茶碗が多く生産されるようになっていきました。山茶椀は灰釉陶器と異なり、釉薬を塗らないで仕上げるのが特徴です。

 

鎌倉時代に入ると、再び釉薬を塗って仕上げる陶器が生産されるようになりました。それが、古瀬戸と呼ばれる施釉陶器です。鎌倉時代〜室町時代にかけて、さまざまな技法を使って古瀬戸が生産されていました。

 

室町時代中期に入り、大窯が登場したことで大量生産が可能となりました。壺などの観賞用のものが一般的でしたが、大窯が普及したことで皿や茶碗といった日々の暮らしで使う陶器が多く出回るようになりました。しかし、庶民には手が届かない高級品だったようです。

長い年月をかけてきた作られてきた瀬戸焼ですが、安土桃山時代から江戸時代にかけて一気に生産量が減っていきます。このころには、美濃焼が高い人気を集めていました。これにより、衰退していってしまった瀬戸焼の陶工(職人)は、離散してしまいます。

 

この状況を受けて、瀬戸焼を再び盛り上げようと、初代尾張藩主徳川義直が離散していた加藤民吉など多くの職人を集め、立て直すために尽力します。その後、加藤民吉が磁器の技術を学び、瀬戸焼の発展に大きく貢献しました。瀬戸焼は陶器だけでなく、磁器の生産も活発になり、少しずつ生産量を取り戻していったようです。

 

釉薬とそれぞれの特徴について

瀬戸焼の特徴である釉薬には、いくつかの種類があり、特徴や魅力がそれぞれ異なります。

 

灰釉(かいゆう)

灰釉は、藁といった植物を灰にした釉薬です。灰釉の歴史は古く、瀬戸焼が生産されはじ始めたころから存在します。

 

鉄釉(てつゆう)

鉄釉は釉薬に含まれている鉄分によって、陶磁器にかけたときに発色・変色するのが特徴です。かけた鉄の量によって、黒色や茶色などに色が変わります。

 

織部釉(おりべゆう)

織部釉はを含んだ釉薬のことで、緑色に変わるのが特徴です。また、千利休の弟子である古田織部が、織部焼を広めていったといわれています。

 

志野釉(しのゆう)

志野釉は白石にたっぷりの長石釉をかけることで、志野釉のうつわが焼き上げられます。厚めの長石釉をかけることで、ぽてっとした風合いになるのが特徴です。

 

「瀬戸物(せともの)」の語源は瀬戸焼?

陶磁器のうつわ全般を示す際に使われている言葉、瀬戸物(せともの)。

 

瀬戸物とは瀬戸焼のことであり、瀬戸焼から由来してできた言葉です。瀬戸物と呼ばれるようになったのは、瀬戸焼が作り上げてきた技術や歴史によるものです。日本最古ともいわれている瀬戸焼が、徐々に発展していくなかで、瀬戸物と呼ばれるようになっていったといわれています。

 

日本の伝統的なうつわ

知れば知るほど、奥が深い瀬戸焼。

瀬戸焼にはどのような特徴や歴史があるのか、少しでも知っていただけたら幸いです。

 

ほかのうつわと比べても歴史が古く、まだまだ隠された魅力がたくさん詰まっています。

実際に手に取り、釉薬の違いや手触りなどを実感することで、もっと瀬戸焼のよさに気づけるはずです。

この機会に、あなただけのお気に入りのうつわを見つけてみてくださいね。

 

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舞妓さんや芸子さん、日本舞踊のお稽古といったさまざまな場所で使われている和傘。

和傘の歴史は古く、日本が誇る伝統工芸品です。和傘にはいくつかの種類があり、種類によって使う場面や特徴が異なります。現代では防水加工や持ち手部分などが工夫され、普段使いとして取り入れやすくなっています。

 

和傘の歴史から特徴や素材、洋傘との違いについて詳しくご紹介していきます。

 

和傘について

日本の伝統工芸品である和傘は、一般的に使われている洋傘とどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、和傘と洋傘それぞれの特徴についてご紹介していきます。

 

和傘の特徴・素材について

和傘とは、天然素材の竹、木、糸、和紙を使って作られた傘です。

竹、木、糸で組み立てた骨組みに和紙を貼り付け、和紙の上から植物性の油を塗ります。和紙に油を塗ることで、防水加工が施されます。和傘に油を塗ることを、油引きと呼びます。和傘の種類によっては、油を施さない傘もあります。また、傘を支える骨組みは、傘によって骨の本数も変わってきます。和傘は、数十本と骨の数が多いのが特徴です。傘によっては、50本以上と数が多い場合もあります。

 

洋傘との違いはなに?

現代で多くの人が使っている、洋傘。

素材には、木綿、絹、ナイロン、ポリエステルなどが使われています。和傘とは違い、骨組みは金属で組み立てられ、防水加工が施されています。その際に使われている骨の数は、8本が基本といわれています。近年では、16本など骨の数を増やし、雨や風に負けないように、強い作りとなっているのが特徴です。

 

和傘の生産地は?

和傘は京都府や石川県などさまざまな地域で作られていますが、最も生産量が多いのは岐阜県です。和傘作りが最も盛んだった昭和初期には、およそ1,000万以上の和傘が生産されていました。

 

和傘の歴史

和傘は日本の伝統工芸品とされていますが、始まりは中国から伝わってきたものだといわれています。日本の和傘は、中国の天蓋(てんがい)と呼ばれる傘が関係しています。天蓋は開閉ができないタイプの傘となっており、貴族が魔除け日よけのためとして使っていました。

 

天蓋は、平安時代に中国から日本へやってきたといわれています。この時代に庶民が使うことは許されておらず、貴族のみが使うものとされていました。

開閉のできない傘が主流でしたが、鎌倉時代から室町時代にかけ、開閉ができる傘が誕生しました。また、和紙の上から油を塗り防水加工を施したことで、雨の日にも使えるようになりました。

 

和傘が庶民の間でも使われるようになったのは、江戸時代に入ってからです。江戸時代になると和傘を作る技術も上がってゆき、開閉しやすい傘が増えていきました。そして和傘は、歌舞伎などの舞台の小道具としても使われるようになりました。こうして、雨具や日傘としてだけではなく、おしゃれアイテムのひとつとしても使われていたようです。

 

明治時代に入ると洋傘が普及していき、和傘を使う人も徐々に減ってくにつれて、和傘を作る職人も減っていったようです。

 

和傘の種類ついて

和傘はいくつかの種類が存在し、特徴や用途が異なります。

 

番傘(ばんがさ)

番傘とは、江戸時代に作られた和傘のことです。竹でできた柄(え)に、無地の和紙を張った、シンプルで丈夫な作りをした傘です。骨組みがしっかりとしていて、和紙には防水加工の油を施しているため、雨の日用としても使われていました。

 

蛇の目傘(じゃのめがさ)

シンプルな番傘と違い、蛇の目傘は装飾が特徴的で上品かつエレガントな和傘です。また、和紙の色が鮮やかで、開いたときに見える白い丸模様も特徴のひとつです。真ん中に現れる白い丸模様がに見えたことから、蛇の目傘といわれるようになりました。

 

舞傘(まいがさ)

舞傘とは、歌舞伎や日本舞踊といった舞台で使われる和傘です。番傘などのように和紙を使ったものから、高価なを使った傘があります。絹を使用した舞傘は透明感があり、演者の顔が見えるため舞台にぴったりな傘です。また、舞傘に防水加工の油は施されていません。

 

日傘(ひがさ)

日傘とはその名のとおり、日差しから守るための傘です。舞傘と同様に、防水加工の油は施されていません。現代の日傘のようにUVカットする機能はありませんが、程よく日差しから守ってくれます。また、ほかの傘よりも少し小ぶりで、和紙の模様が豊富で華やかなのも特徴的です。

 

和傘は普段使いできるの?

和傘は日本の伝統工芸品とされていますが、日々の暮らしの中に取り入れることができます。現代では、普段使いしやすいように工夫された和傘も多くあります。例えば、持ち手部分がI字型の和傘が一般的でしたが、近年ではニーズに合わせて持ちやすいJ字型も増えてきています。着物や浴衣に合わせたり、普段着に合わせて使ったり、雨傘としてなど和傘の特徴に合わせたりして選ぶのもおすすめです。

 

日々の暮らしに取り入れてみませんか?

和傘の種類と特徴について説明してきましたが、いかがでしたか。

舞妓さんや舞台の小道具など、特別な場面に使われているイメージもありますが、和傘は特徴を知ることで日々の暮らしに取り入れることができます。

 

日差しがまぶしいときは小ぶりな「日傘」や、雨のときは「番傘」など、使い分けるのがおすすめです。ぜひ、ご自身に合った和傘を見つけて、和傘のある暮らしを楽しんでくださいね。

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日本の夏を楽しむ風物詩のひとつに、夏祭りがあります。多くの人が集まり、盆踊りや屋台を楽しむ夏祭りには、大切な意味や目的が込められているのをご存知でしょうか。

 

夏祭りの歴史から由来、納涼祭との違いについて詳しくご紹介していきます。

 

日本の夏祭りについて

夏になると各地でお祭りが開催されますが、具体的にどのような意味や目的が込められているのでしょうか。

 

夏祭りはいつ行われるの?

夏祭りは、地域によって異なりますが、7月〜9月頃の間に行われることが多いようです。お祭りにも四季が存在するため、10月になると秋祭りなど呼び方が変わります。

 

夏祭りの意味・目的について

夏祭りには、「風除け」や「虫よけ」のほかに「疫病退散」などを祈願するといった意味や目的が込められています。

 

夏の時期になると、台風や害虫が増えて豊作の被害が拡大する傾向にあります。そんな被害をなくしたいという気持ちから、夏祭りをして悪いものを追い払おうとしたのがはじまりといわれています。お祭りは楽しいイメージがありますが、本来のお祭りには風避けなどの意味や目的が込められています。

 

お祭りの歴史について

日本は夏にお祭りを行うイメージが強いですが、そもそもお祭りはいつから日本で始まったのでしょうか。

 

日本には、「天の岩戸隠れ」と呼ばれる神話が存在します。

 

太陽の神であった天照大神(あまてらすおおかみ)が天の岩戸に隠れたことにより、国から太陽が消えてしまいます。

困り果てた八百万の神々は、天照大神に出てきてもらうため、岩戸の前で踊ったり歌ったりと宴をしました。そんな楽しそうな声や様子に誘われて、天照大神も岩戸から出て八百万の神々に混ざって宴を楽しんだのが、お祭りのはじまりといわれています。そして、岩戸からでてきたことにより、国に太陽を取り戻したとのことです。

 

夏祭りは何をするの?

夏祭りは地域によってさまざまな催しものがありますが、ここでは代表的な祭りをご紹介していきます。

盆踊り(ぼんおどり)

「日本三大盆踊り」と呼ばれるものがあるほど、日本の夏祭りでは、各地で盆踊りが盛んに行われています。

 

盆踊りとは、皆で音頭(おんど)に合わせて踊る行事です。地域によって異なりますが、基本的には気軽に誰もが参加して楽しむことができるのが特徴です。

 

夏祭りの盆踊りはただ楽しむものではなく、亡くなったご先祖様の魂を迎えしおもてなしをします。そして、最後には見送るという大切な目的があります。

 

お神輿(おみこし)

お神輿とは、神様が乗るための乗りものです。

複数人で持って人をのせる乗りものを輿(こし)と呼び、そこに神様をのせることで神輿(みこし)と呼ばれるようになりました。お祭り当日には、神様をのせたお神輿をかついでその地域をまわります。

 

灯籠流し(とうろうながし)

灯籠流しとは、木と紙でできた灯籠に火をともして、海や川に流す日本の伝統行事になります。亡くなった方の魂を弔うのを目的としたお祭りです。火を灯した美しい灯籠が、海一面に広がります。

 

納涼祭との違いは?

夏となると、お祭りのほかに納涼祭という言葉を耳にします。納涼祭もお祭りのように、多くの人が集まる行事ですが、大きく目的が異なります。風除けなど何かの祈願を目的とした夏祭りと違い、納涼祭はその名のとおり夏の暑さを納め涼しく過ごすことを目的とした内容になります。

 

納涼祭の時期は、一般的に7月〜8月ごろとされています。暑さをしのぐために、かき氷や流しそうめんを食べたり、花火大会を見たりして過ごします。夏にぴったりな浴衣を着て、楽しまれています。

 

日本の伝統行事

日本の夏祭りがどのようなものなのか、納涼祭とはどのような違いがあるのか少しでも知っていただけましたでしょうか。

 

お祭りは屋台がでていたり、金魚すくいができたりと楽しいことがたくさんつまっている場所です。ですが、夏祭りはただ楽しむ行事ではなく、意味や目的のうえに行われている伝統行事です。地域によって異なるため、夏祭りに参加する際、どのようなお祭りなのかを意識してみてくださいね。

 

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