年間をとおして、世界各国から多くの人が訪れる富士山。
富士山は日本を象徴であり、世界文化遺産にも登録されています。
そんな美しい富士山を後世に受け継ごうと、条例が制定されたのをご存知でしょうか。
それが、「富士山の日」です。
この記事では、富士山の日の意味から由来、過ごし方についてご紹介します。
富士山の日とはどのような条例なのか
2013年には世界文化遺産へ登録され、世界でも認知度の高い富士山。
富士山の日は条例として制定されましたが、具体的にどのような日なのでしょうか。
富士山の日はいつ?
富士山の日は毎年2月23日です。
日付は2(ふ)2(じ)3(さん)の語呂合わせからきているそう。
もともとは平日でしたが、2020年2月23日が天皇誕生日となり国民の祝日に制定されました。
どのような意味が込められているの?
富士山の日は、静岡県と山梨県で制定された条例です。
ただの記念日ではなく、富士山について考え、学ぶために制定されました。
富士山について関心をもち、後世に継いでいくことが目的とされています。
富士山の日が始まった由来
富士山の日が始まったのは、平成に入ってからです。
1998年に静岡県と山梨県が共同で、富士山憲章を制定されました。
後世に富士山を継いでいくため、静岡県と山梨県共同のとり決めです。
【富士山憲章】
1 富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう。
1 富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう。
1 富士山の自然環境への負荷を減らし、人との共生を図ろう。
1 富士山の環境保全のために、一人ひとりが積極的に行動しよう。
1 富士山の自然、景観、歴史・文化を後世に末長く継承しよう。
富士山を継いでいくだけでなく、多くの人に関心をもってほしいことから始まりました。
そして後に、富士山憲章理念に基づいた富士山の日が制定されました。
初めに富士山の日を制定したのは静岡県です。
静岡県が2009年12月25日に静岡条例として、富士山の日を制定しました。
山梨県では、2011年12月22日に山梨県条例として制定されました。
順番は関係なく、協力して富士山についての広報活動を行っているようです。
富士山の日はどのようなことをするの?
富士山の日は、富士山について考えたり学んだりすることが目的です。
当日は富士山の日にちなんだイベントが開催されます。
具体的には、静岡県富士山世界遺産センターが無料で開放されるなど。
標高にちなんだ3,776個のおにぎりを無料配布したり、フォトコンテストを行うなどです。
登山ができない方でも、景色だけでも見に行くのはいかがでしょうか。
自然にふれあい、富士山の素晴らしさを体感できる大切な日です。
▷静岡県富士山世界遺産センターの開放情報については、静岡県富士山世界遺産センターホームページをご確認ください。
さいごに
日本の美しい景色・風景を後世に受け継ぎたい、そいんな思いからできた富士山の日。
1人ひとりが意識することで、富士山の自然を守ることにも繋がるでしょう。
改めて自分には何ができるのか考えたり、純粋に景色を楽しんだりしてみてくださいね。
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