お米を作るうえで欠かせない、大切な作業のひとつが「田植え」。

普段みなさんが口にしているお米ですが、どのようにしてできているか知っていますか? なんとなく田植えという言葉は耳にしたことがあっても、具体的にどのようなことをするかわからない方が多いかもしれません。

今回の記事では、田植えの起源や歴史について詳しく解説していきます。

田植えはいつ行うもの? どのようなことをする日?

田植えはいつ行うもの?

田植えの時期は、地域や農家さんによっては、少しだけずれが生じることもありますが4月から6月のあいだに行うことがほとんどですが、比較的5月に田植えをする農家さんが多いようです。

田植えは、どのようなことをする日?

田植えとは、お米を作るうえでとても大切な日です。

成長した苗を苗代田(なわしろだ)(※1)に移植する作業田んぼに直接種籾(たねもみ)(※2)をまく作業のことを指します。この一連の作業を田植えといいます。

農家さんによって、どちらの方法をとっているかは異なる場合があります。

(※1)苗代田(なわしろだ)…苗を育てるたねの田のこと

(※2)種籾(たねもみ)…水稲の種子であり、お米の重要な種のこと

田植えが始まった起源・由来

TSUNE
飯碗 -日和-

田植えの歴史は約3万年前の石器時代までさかのぼります。原始時代に稲の種をまいて育てたのが、稲作の始まりといわれています。また、日本にお米が伝わったのは縄文時代とされています。

中国の江准地帯(こうわい)から朝鮮半島南部を渡り、その後日本に伝わったといわれています。

当時、稲の栽培技術のレベルは低かったものの、直播(ちょくはん)法といわれる方法で栽培されていたようです。日本も戦後は米不足が続いていましたが、生産水準も向上してお米も大量に生産されるようになりました。

田植えの(やり方)植え方

田植えの方法には、移植栽培直播(ちょくはん)栽培の2種類があります。

移植栽培

事前に育苗ハウスなどで育てた苗を田に移植して育てる方法のことを言います。

直播(ちょくはん)栽培

水田に育てた苗を植える移植栽培に対し、直接種籾(たねもみ)をまいて育てる方法です。 

鳥に食べらる心配やスケジュールを立てやすいといったさまざな理由から、現在では移植栽培が主流となってきているようです。

昔は1つひとつ手作業で植えていたようですが、現在は田植え機で植えて育てています。

 

田植えのスケジュール

おおまかに分けた田植えのスケジュールは次のようになります。

1月〜3月:土作り

美味しいお米を作るために重要な土作りの作業です。

土作りに重要な肥料であるたい肥などをまいて準備をします。

4月:育苗

田植えで必要な苗を育てる準備にとりかかります。

5月:代掻き(しろかき)、田植え

田起こしした田んぼに水を張って、丁寧にかき混ぜて土を柔らかくしたり均等にしたりします。昔は牛や馬に引かせて作業を進めていましたが、現在では機械をつかって代掻(しろかき)きをしています。そして、お米となる苗や種籾を植えていきます。

7月〜8月ごろ:穂肥(ほごえ)

収穫までにしっかりとしたお米を育てるために肥料与える作業になります。

9月下旬〜:刈り取り

育った稲を刈り取っていく作業になります。なお、刈り取る時期は地域や育てた環境によって異なります。

※地域や育った環境でスケジュール内容が異なる場合もあり

感謝の気持ちも忘れずに

今回の記事を通して、田植えについて知っていただけましたか?

お米を育てるのにも1つひとつ大切な作業があって、みなさんの手に届くまで簡単な道のりではないはずです。

お米に限らず食べ物をいただくときは、感謝の気持ちは忘れずにいたいですね。地域によっては田植えを体験できるイベントもあるため、気になった方は参加してみるのもおすすめです。

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