なぜ卵とうさぎが主役? イースターの由来や期間、遊び方
海外では、クリスマス以上の意味を持つともいわれている「イースター」。復活祭と呼ばれる理由や、卵やうさぎがシンボルなのはなぜでしょうか。この記事では、イースターの由来や歴史、遊び方まで詳しく解説します。
もくじ
イースターとは、どんなお祭り? 復活祭って?
イースターの歴史
イースターとは、イエス・キリストの復活を祝う復活記念日です。イエス・キリストはいちど処刑されますが、その後復活したといわれています。
その奇跡を祝うためにできたのが、復活を祝う記念日「イースター」です。キリスト教を信仰する人たちにとっては、最も重要な祭日となっています。地域によっては、クリスマスよりも重要とされているようです。
イースターはイエス・キリストの復活を祝う日でもあり、春の自然に蘇りを祝う日でもあります。そして、お祝いをするだけではなく、イースターエッグと呼ばれる卵を使った遊びなども存在するようです。
たとえば、イースターの代表的な遊びとして、「イースターエッグハント」などがあります。後ほどイースターの遊びについてもご紹介していきます。
イースターの意味と由来
ひとつ前で解説したように、イースターはイエス・キリストの復活を祝う復活記念日のこと。
イエス・キリストは弟子であるユダの裏切りにより、十字架にかけられ処刑されてしまいます。イエス・キリストは処刑直前、「3日後に復活する」ということばを残し、この世を去りました。
そして、言葉とおりに3日後の日曜日の朝に復活したといわれています。その奇跡を祝うためにできたのが、イースター(復活記念日)です。
イースター(Easter)の語源は、古代ゲルマン神話の春の女神の名前「Eoster(エオストレ)」からきていると諸説があります。Eoster(エオストレ)が春の女神であることから、春の訪れを祝うという意味も込められているそうです。
イースターは、いつ祝う行事なの?
基本的にイースターは、「春分の日の後、最初の満月の次の日曜日」に祝う行事といわれています。そのため、以下のように毎年イースターの月日が異なります。
・2021年4月4日(日)
・2022年4月17日(日)
・2023年4月9日(日)
・2024年3月31日(日)
・2025年4月20日(日)
そんなイースターは、西方教会(※1)と東方教会(※2)の教派よって日付が異なることもあります。西方教会のイースターは、グレゴリオ暦の日付で決め、東方教会のイースターはユリウス暦の日付で決めています。
ちなみに日本では、西方教会と同じくグレゴリオ暦で日付を決めることが多いです。
※1西方教会:カトリックやプロテスタントなど
※2東方教会:正教会など
イースターの主役は、なぜうさぎと卵なの?
イースターの主役としてうさぎや卵(たまご)が登場する由来には、諸説あります。
うさぎは繁殖率が高く多産な動物といわれており、豊穣と生命の象徴であるとされています。そして卵は、新たな命が宿り、生命を象徴しているように見えることから、イースターで主役になったとされています。また、イエス・キリストが殻を破って復活したという意味も込められているそうです。
海外でイースターはどう過ごす? どう遊ぶの?
イースターの定番料理
デビルエッグ
海外では、ご馳走を用意してみんなでパーティーを開いてお祝いします。そんなイースターパーティーの定番料理といえば、「デビルエッグ」。デビルエッグとは、ゆで卵を半分にして黄身をくり抜き、白身にマヨネーズを入れたりとアレンジする卵料理のこと。
デビルエッグのデビル(devile)は、スパイシーや風味が強いという意味からきています。
卵料理はもちろん、お肉料理やお魚料理など家庭によって料理の内容も変わってきます。
イースターで遊ぶゲーム
イースターはみんなで集まって、お祝いをするだけではありません。イースターを祝う料理のほかにも、家族みんなで遊べるゲームがあります。今回はいくつかイースターでの遊び方について、ご紹介します。
イースターエッグペイント
卵にオリジナルのデザインをペイントして、皆んなで見せ合いっこをしたりします。エッグペイントがないと、イースターが始まらないと言っても過言ではないと言えるほど、イースターパーティーには必ず登場する遊びです。
イースターデコレーション
海外では、エッグペイントしたイースターエッグやイースターバニーなどでお部屋を可愛くデコレーションをします。クリスマスにクリスマスツリーを飾ったりするように、イースターも本格的に部屋を飾りつけしたりします。
イースターエッグハント
ペイントしたイースターエッグを庭や公園などに隠して、みんなで探すエッグハントという遊びです。
探す楽しみだけではなく、人がデザインしたエッグも見れるのでより楽しむことができます。
イースターボンネット
その名のとおり、ボンネットは帽子を意味する単語。帽子にイースターの飾りを作ったりして、楽しむことができます。そして、作った帽子を被り街のパレードに参加をして、イースターを楽しめる遊びになります。
イースターエッグロール
イースターエッグロールとは、イースターエッグを割らないように転がして、ゴールまで到着させる遊び。アメリカでは毎年、ホワイトハウスでイースターエッグロールが開催されるほど浸透しています。
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日本でも浸透してきたイースター
Kaguyahime
てふてふボンボニエール -ロゼ-
最近は日本でも、イースターの時期になると、イースターの装飾を目にすることが増えました。クリスマスやハロウィンほど日本には浸透していませんが、テーマパークなどで積極的にイースターのイベントも徐々に行うようになっているのかもしれません。
イースターは春の訪れを感じるとともに、みんなで楽しめることがたくさんあります。
今年のイースターはどれか1つでも、試してみるのはいかがでしょうか。お部屋を少しイースターのものを飾るだけでも、きっと楽しくなるはずです。