4月になると入学式や入社式が行われ、新たな1年がスタートしようとしていますね。

多くの日本の小学校では、通学かばんとしてランドセルを使います。

 

長く使うものだからこそ、型や素材までこだわりたい方も多いはず。

間違わないためにも、ランドセルそれぞれの特徴を知っておくのがおすすめです。

 

この記事では、ランドセルの特徴から語源と歴史、日本に浸透したきっかけについてご紹介します。

 

ランドセルの基礎知識

 

 

ここではランドセルの基礎知識についてご紹介していきます。

 

素材

ランドセルの素材には、大きく分けて3種類存在します。それぞれの特徴について順番にご紹介します。

 

・人工皮革(クラリーノ)

3種類のなかでも、軽量で値段がお手ごろな素材。

軽量のため、初めてのランドセルでも負担なく背負うことができます。

水や汚れにも強く、色のバリエーションが多いのも特徴です。

近年ではピンクや黄色、水色といったパステルカラーなどもさまざまな色がでています。

 

・牛革

牛革は3種類のなかでももっともキズがつきにくく、キズが目立ちにくいのが素材です。

強度が高い革のため、使っていても型崩れがしにくいのが特徴。

牛革は、使えば使うほど味わいがでるのが魅力のひとつ。

日ごろから手入れをしっかりすることで、表面に艶もでてきてお楽しみいただけます。

 

・馬革(コードバン)

馬革は3種類のなかでも、最も高級な素材となっています。

馬一頭からランドセルのかぶせ1〜2枚分しか採ることができず、大変貴重といわれています。

ほかの2種類よりも強度が強くキズもつきにくいですが、すこし重いのが特徴です。

 

サイズ

 

 

最近はA4サイズのファイルが入るランドセルが、スタンダードになってきています。

教科書も入れやすいよう、マチ幅が12cm以上がおすすめとされています。

 

ランドセルの種類

 

 

ランドセルの型の種類には、学習院型ランドセルキューブ型ランドセルの2種類存在します。

ヘリ巻き(※1)が存在するのと、存在しないのが大きな違いです。

 

・学習院型ランドセル

学習院型ランドセルはヘリ巻きがあり、従来のランドセルの型で一般的といわれています。

ヘリがある分マチも狭くなってしまいますが、丈夫な作りになっているため強度が強いのが特徴です。

 

・キューブ型ランドセル

キューブ型ランドセルはヘリ巻きがなく、学習院型ランドセルをベースにできた型です。

ヘリがない分マチも広く、A4サイズのファイルもスムーズに入れらるのが特徴。

また、ヘリ巻きがない分すこしだけコンパクトサイズになっています。

 


※1ヘリ巻き:大マチと背当てを外側で縫い合わせた部分を包み込むように縫うことから、ヘリ巻きといわれるようになりました。

 

ランドセルの語源って? どこの国のことば?

 

 

ランドセルの語源は、オランダからきたといわれています。

ナップサック(※1)はオランダ語でランセル(ransel)と言います。

オランダ語と日本語が混ざり、なまってきこえたのがランドセルとされています。

 

そのため、オランダでランドセルは伝わりません。

当初は「背のう」と呼ばれていましたが、徐々にランドセルと呼ばれるようになりました。

 

ランドセルの歴史には、諸説があります。

江戸時代幕末に、日本で西洋の軍隊制度を取り入れたことから始まったといわれています。

 

※1ナップサック:リュックサックとは違い、サイズも小さく日常使いできるバッグです。持ち手が紐なため、軽い荷物をいれるのが基本とされています。

 

ランドセルが日本に浸透したきっかけ

 

 

ランドセルが世に出回りはじめたころは、高級品として扱われており、だれもが買えるものではありませんでした。

昭和30年代以降の高度経済成長をきっかけに、全国でランドセルを手にできる人々が急増します。

 

通学用かばんとしてランドセルが使われ始めたのは、学習院が関係しています。

明治20年大正天皇が学習院に入学したお祝いとして、当時内閣総理大臣だった伊藤博文が皮革の箱型のランドセルを贈ったといわれています。

この出来事をきっかけに、現在のランドセルの形が完成しました。

 

従来型のランドセルは、学習院型ランドセルとも呼ばれています。

当時学習院の学生は馬車や馬、人力車で登校していましたが、すべて中止となりました。

荷物を持つ習慣がなかった学生も、ランドセルを背負うことで自身で荷物を持つようになります。

その後、徐々に全国でランドセルが認知されてゆき、利用者も増えていきました。

 

さいごに

 

 

日本人にとっては、当たり前のものとして浸透しているランドセル。

しかし、ランドセルはほかの国に存在せず、日本独特の文化ともいえます。

 

安全面や使いやすさ、耐久性などに優れた日本を誇るかばんといっても過言ではありません。

 

一般的にランドセルは6年間使い続けるもの。

ぜひ、1人ひとりに合ったランドセル選びをしていただきたいです。

 

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