ヨーロッパ諸国をはじめ、日本でも徐々に注目を集めている「クルエルティフリー」。この記事では、動物実験を行わないクルエルティフリーが生まれた背景や認証基準、ヴィーガンとの違いや選び方まで解説します。

クルエルティフリーとは

まず、クルエルティフリーとは直訳すると「残虐性(cruelty)のない(free)」という意味のことば。たとえば、日用品からコスメなどの製品開発から製造、市場進出までにおいて、消費者の手元に製品が届くまでのすべての工程において、動物を用いた実験を行っていないことを示します。

 

そんなクルエルティフリーは、「ヴィーガン」とともに語られることの多いキーワードのひとつとして、日本でも徐々に浸透しつつあります。

クルエルティフリーが生まれた背景

そんなクルエルティフリーというコンセプトは、どのようなきっかけで誕生したのでしょうか。

「動物実験」は、ほんとうに必要?

わたしたちが日ごろ使用しているコスメや日用品の多くは、人体への安全性や有効性を確認するという観点から成分や最終製品を動物に投与および塗布することがあります。これがいわゆる、動物実験と呼ばれるもの。そんな動物実験は、時に動物が命を落としてしまうほど過酷なものが多いとされています。

 

けれども、市販されている化粧品に使用される成分の多くは、人体への安全性がすでに確認されているものがほとんど。よほど画期的な新しい成分ではない限り、動物実験は必要ないというのが実情のようです。

 

「動物実験」に対する海外のとり組みと課題

現在、ヨーロッパをはじめとした欧米諸国では、動物実験を禁止する法令が国や各州で定められていることもあります。しかし、化粧品市場のグローバル化とともにクルエルティフリーの認証基準を単一化することが年々難しくなっているそう。

たとえば動物実験を全面的に禁じているEU圏内のヨーロッパ諸国のコスメブランドであっても、中国では輸入化粧品に対し動物実験による検査結果の提出を必須項目として課しています。そのため、クルエルティフリーコスメを扱うブランドであっても、動物実験を行わなければならないという課題もあります。

 

クルエルティフリーの認証制度

これらの現状を踏まえたうえで、倫理的な観点から動物実験を行なっていない「クルエルティフリーコスメ」を選ぶ消費者が年々増えています。ここからは、そんなクルエルティフリーコスメの基準となる認証制度について見ていきましょう。

クルエルティフリーの基準となる認証制度はあるの?

クルエルティフリーの国際的な基準となるものとしては、クルエルティフリー・インターナショナル(Cruelty Free International)が運営する「リーピング・バニー・プログラム(Leaping Bunny Program)」と呼ばれるものがあります。

 

このプログラムでは、製品の開発から製造に至るすべての過程において、動物実験がされていないことが例外なく確認された場合にのみ、公式認定マークを付与されます。そのため、信憑性は非常に高いと考えられ、1,300以上の企業がこのプログラムの認証を受けているとされています。

 

そのほかにも、アメリカを拠点とするPETAの「ビューティ・ウィザウト・バニーズ(Beauty Without Bunnies)」も広く知られている認証制度のひとつ。

化粧品の開発時に行われる動物実験にもっとも頻繁に利用されるうさぎを救おうという意味を込め、いずれの認定マークにもうさぎが用いられています。

クルエルティフリーとヴィーガンの違いと基準

とくにクルエルティフリーコスメを調べていると、クルエルティフリーと並列して「ヴィーガン」と表記されている化粧品を見かけることがあるかもしれません。よく似た意味合いを持つイメージのあるふたつには、何か違いがあるのでしょうか。

 

クルエルティフリーとヴィーガン、具体的にどう違う?

クルエルティフリーはヴィーガンはいずれも、動物保護を目的としている点は同じ意味合いを持ちます。ですがその一方で、「(どのような部分が))動物に対してやさしいのか」という点がそれぞれ異なります。それぞれの違いについて、見てみましょう。

クルエルティフリー

・製品を製造するすべての過程において動物実験を行なっていない

・製品そのもの、というよりも製造するプロセスに重きを置いている

はちみつやビーズワックス、コラーゲン、アルブミンなど、ヴィーガンではない成分が入っていた場合であっても、動物実験されていない場合は「クルエルティフリー」となります。

 

ヴィーガン

・植物由来成分のみ使用していること(=動物由来の材料や成分を使用していない)

・製品の製造過程よりも成分に対して重きを置いているもの。

動物実験を行なっていたとしても、動物由来の成分が入っていない場合、「ヴィーガンコス」と表記することができます。

 

クルエルティフリーとヴィーガン、どう選べばいい?

それでは、クルエルティフリーとヴィーガン、それぞれどのような基準で選べば良いのでしょうか。

 

配合成分が気になる場合

たとえば、配合される成分への配慮がされているものを選びたいのであれば、(植物由来成分のみからつくられる)ヴィーガンコスメを選ぶのがおすすめ。

 

製造過程が気になる場合

もしくは(動物実験を行わないなど)製造過程への配慮に重きを置くのであれば、クルエルティフリーコスメを選ぶのがおすすめです。

成分と製造過程、どちらも気になる場合

動物を傷つけてしまう可能性を限りなくゼロにしたい、動物への配慮がとことんなされている化粧品を選びたい場合は、ヴィーガンとクルエルティフリー、どちらもクリアしているものを選ぶのがおすすめです。

日本にも浸透しつつあるクルエルティフリー

動物実験は広い分野で行なわれており、とくに医療や生物化学などのジャンルでは、より多くの人命を救うためという大きな役割を持ちます。ただその一方、化粧品の多くはわたしたち人間の美しさを追求することを目的としています。そのような目的をもとに動物を使った過酷な実験は必要ないのではないかという意見が、世界中で広がっています。

日本ではクルエルティフリーの情報がまだ限られていますが、徐々にクルエルティフリーを明示したコスメブランドも増えてきています。そんなクルエルティフリーの製品を選ぶ際の一助となれば幸いです。

 

 

 

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