
メガネの素材―「セルロイド」と「アセテート」の違いと特徴
視力矯正のためにはもちろん、コーディネートのワンポイントにも使われるメガネ。
シンプルなものから思わず目をひくビビッドなものまで、さまざまな色やデザインがありますが、そんなメガネはどんな素材からつくられているかをご存知ですか? そこで今回は、メガネフレームに使われるプラスチック素材の「セルロイド」と「アセテート」についてご紹介します。
メガネに使われるプラスチック素材
メガネフレームに使われる代表的なプラスチック素材としてあげられるのが、「セルロイド」と「アセテート」。そんなふたつの原料は、綿花と高純度パルプからつくられた植物繊維。植物性の自然素材からつくられているため、肌にやさしく、アレルギー反応も出づらいことから、肌に直接つけても温かみがあります。また、植物系素材なので環境にもやさしいエシカルな素材だと言えます。
では、セルロイドとアセテートはそれぞれ、どのような特徴があるのでしょうか。
セルロイド
セルロイドは弾力性があり、衝撃に強く、歪んだり曲がったりしにくいといわれる素材。また、独特のツヤが大きなセルロイドの魅力です。
2000年頃までは、メガネフレームのプラスチック素材ではセルロイドが主に使われていました。
初期の映画作品のフィルムにもセルロイドが使われていましたが、発火事故が発生し「セルロイドは燃えやすい」と言われるようになったことで、徐々に衰退していきました。
セルロイドの発火点は170℃前後で、燃えやすい素材ではありますが、日常生活で使用する分には問題はありません。
アセテート
アセテートとは、綿花の種に生えている産毛(リンター)を原料にした木綿の繊維素(セルロース)に酢酸系の溶剤を足してつくられる素材のこと。そんなアセテートは、透明度の高さや加工のしやすさ、そして軽さが長所として挙げられます。また、色や柄、透け感など、多彩なデザインを楽しめることも魅力のひとつ。
そんなアセテートは、セルロイド用のメガネ加工機がそのまま応用することができたため、徐々にプラスチックメガネの素材として広がっていきました。そのため現在では、プラスチックフレームと呼ばれるメガネのほどんどに、このアセテートが使われています。
キッソオ sabae 靴べら -馬-
そんなアセテートは、ちりばめたり、寄木のように立体的に組み立てて作られるため、さまざまな色や形状の組み合わせをすることで、無限大の表現が可能となっています。
また、メガネの聖地として有名な福井県鯖江市では、メガネ作りの技術を応用し、アセテートを使ったアクセサリーや雑貨も製造されています。デザインの豊富さ、そして加工のしやすさといったアセテートの長所と、メガネ生産によって培われた職人の技が存分に生かされたアイテムたち。
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