日本酒には「ぐい呑み」や「片口」などといった、日本酒を楽しむためにつくられた酒器があります。そして、酒器によって味わいの変化をたのしめるのも日本酒の魅力のひとつ。

今回は、日本酒をたのしむうえで欠かせない酒器の特徴と選びかたのポイントをご紹介します。

代表的な酒器の種類について

お猪口

kaguyahime
-イロドリおちょこ-
¥5,000̟̟+税

語源は諸説ありますが「猪口(ちょく)」が転じた呼び名で、ちょっとしたものを表す「ちょく」や朝鮮音や福建音でお酒の器や水のことを表す「鍾甌(チョク/チョング)」から来たともいわれています。

ひとくちサイズのため、冷酒でも熱燗でも温度が変化する前に飲み切れるのが特徴。その名のとおり、お酒を「ちょこちょこ」楽しむための器です。

底に青い二重丸が描かれたものは「蛇の目猪口」と呼ばれ、液体の色合いや透明度、濃さの違いを判断する利き酒に使われているお猪口です。

ぐい呑み

大阪錫器
錫製富士山ぐい呑(赤・青) ペアセット

¥10,000+税

ぐい呑みは、お猪口よりも容量の大きい器のこと。

明確な大きさの決まりはなく、「ぐいっと掴んで」「ぐいぐい」と飲める大きさのものがぐい呑みと呼ばれています。

ぐい吞みはもともと、茶事の向付(むこうづけ)を入れていた器なので、「侘び寂び」の茶の文化とともに広まったとされています。お酒を飲むだけでなく、茶器や花器のように美しさとともにお酒を楽しむための道具として親しまれてきました。

徳利

薩摩びーどろ 薩摩切子
霧徳利 -緑-

¥80,000+税

徳利(とっくり)は、首の部分がキュッと細く、下が膨らんだ酒器のこと。

室町時代には、醤油や酢などの保存に使われていたとされ、液体を注ぐときに「とくりとくり」と音が鳴るところからその名が付いたのではとされています。

片口

TSUNE 

片口 -水々-

¥4,000+税

片口は、お酒を移しかえるときに使用するうつわのこと。徳利とちがって首部分がなく、注ぎ口が片方だけにあるという特徴があります。

そんな片口は口径が広く、日本酒の香りを楽しむことができます。すべて飲みきるまで時間がかかるので、温度による味のちがいを楽しむことができます。

銚釐(ちろり)

銚釐とは、日本酒をお燗するときに使用する酒器のこと。

取っ手と注ぎ口がついた金属製の器で、その中にお酒を入れて湯煎で温め、そのまま杯に注ぐことができます。

銚子(ちょうし)

柄杓のような長い柄のついた、お酒を盃に移すための金属製の器のことを言います。本来の銚子は、巫女さんが三三九度でお酒を注ぐ際に使用するものを指します。

酒器の選びかた①かたちで選ぶ

津軽びいどろ
金彩盃 -月明-

¥2,500+税

器の口が大きめのものはお酒が注がれた時の表面積が広く、香りが広がりやすいので華やかな香りを楽しみたいものに向いています。

お酒がよく見えるため、金箔が入った日本酒を飲む際になどにもおすすめです。

対して、すっきりとした軽快な飲み口のお酒を飲む際は、口がキュッと締まったかたちの器がおすすめです。

 

酒器の選びかた②素材でえらぶ

アデリア(石塚硝子)
利き猪口酒器セット

¥2,000+税

竹製の器は見た目も涼やかで、竹本来の清々しい香りを感じることができます。生酒や冷酒を飲むのに適しています。

ガラス

ガラス製の器は無味無臭なため、お酒本来の味を直に感じることが出来ます。

シャープな味やお酒の繊細さを楽しみたい場合は、ガラスの器が良いでしょう。

陶器/磁器

甘みのある日本酒には陶器や磁器が最適です。

味の強い日本酒をやわらかくそして丸くする性質があるので、純米酒を飲むのに向いています。

金属系(錫など)

金属製の物はキンと冷やせるので、冷酒に向いています。

また錫製の器は不純物を吸収し、雑味を分解してくれるので、味がまろやかになり甘みが増すといわれています。

酒器の選びかた③厚みで選ぶ

酒器で良く耳にする「うすはり」は、その名のとおり極薄のガラスの器のこと。

唇にあてた際の異物感がなく、繊細なお酒の味わいを感じることができます。

香りが特徴の大吟醸や吟醸酒を飲む際にぴったりの酒器です。

陶器などの厚めの器は酒質をやわらかく、口当たりをあたたかく感じることができるので、熱燗を飲む際に選んでみてはいかがでしょうか。

日本酒を楽しむのに酒器選びは、重要なポイントです。

奥深い日本酒の世界、こだわりの酒器でワンランク上の日本酒ライフをたのしんでください。

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