じつは、日本酒には賞味期限がないということをご存知でしょうか。今回の記事では、どのように保管すると長く日本酒を飲むことができるか、日本酒の保管や保存方法をご紹介します。

日本酒には賞味期限がない

一般的に、日本酒のラベルには賞味期限の記載がありません。それは日本酒(清酒)は商品表示法により、その特性上すぐに劣化することがなく長期間保存が可能になっている加工食品等に分類されるため、賞味期限の表示の義務がないからです。

ただし、酒税法に基づく「製法品質表示基準」によって製造年月の表示が賞味期限の代わりに義務づけられています

製造年月はいつからかというと、決まりとして“造られた月”ではなく“販売を目的としてびん詰めされた時期”を指しています。

日本酒がいちばん美味しく飲める期間って、いつまで?

おいしく飲める時期の目安としては、加熱処理されている日本酒は製造年月から約1年。加熱処理されていない生酒などは、冷蔵保存で製造年月から約6〜7か月といわれています。

あくまで目安のため、銘柄や酒蔵によって推奨の時期が異なる場合があるので説明書きなどを確認してください。

日本酒の適切な保存方法とは

スーパーや酒屋などで常温で販売されている日本酒に関しては、一般的に「火入れ」と呼ばれる加熱処理が2度施されており、品質が安定しているので自宅でも常温での保存が可能です。

逆に火入れがされていない生酒や、火入れが1度しか施されていない生貯蔵酒、吟醸酒などのお酒は味わいや香りを保つため冷蔵で保存をしましょう。

フレッシュさが魅力の新酒も冷蔵保存が基本です。

保管する時は酸素が触れる面積を狭めるため縦置きでの保存がベターです。

冷蔵保存以外の保存方法について

日本酒は、保存しているあいだに熟成させることができます。これは「自宅熟成」と呼ばれ、日本酒を新聞紙などで包み暗所で保存し飲み頃まで熟成させる楽しみ方です。

火入れが2度施されている純米酒や本醸造酒は、とくに常温での熟成に向いています。クローゼットや棚の中での保存で、約7〜8年ぐらいが飲みごろになるといわれています。

吟醸酒や本吟醸酒は、冷蔵保存での熟成が向いています。温度が低いとゆっくりと熟成がすすみ、しっかりと管理ができていれば10年~20年で熟成したお酒が楽しめます。

日本酒を保存する際の注意点って?

長期保存が可能な日本酒ですが、保存方法によって品質が左右されることもあります。光に弱いお酒なので直射日光や強い光が当たるところでの保存は避けましょう。

とくに直射日光は、紫外線により日本酒の成分が変化し変色してしまったり、長時間紫外線が当たったものは「日光臭」というけものにも似たにおいを発生させてしまう恐れがあるので注意が必要です。

日本酒は温度や湿度の急激な変化にも敏感です。

湿度が高すぎる場所だと日本酒のキャップが錆びる原因になったり、カビが発生してしまったりすることもあります。

常温保存のものは床下や棚の中、冷蔵保存のものは冷蔵庫など一定して1年間温度の変化が少ない場所を選びましょう。

また、日本酒を保存する時は入っていた化粧箱に入れての保管がおすすめです。

光を遮断してくれるだけでなく、安定性も上がるので破損を防いでくれます。化粧箱がない場合は新聞紙でしっかり包んで保存するとよいでしょう。

日本酒を最後までおいしく楽しむためにも、保存方法にもすこしだけ意識してみましょう。

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