日本だけではなく、海外でも注目を集めている日本酒。

街中でも日本酒をメインにとり扱うバーや、日本酒を気軽に楽しむことができる野外イベントが少しずつ増えています。

 

「日本酒をもっと気軽に飲みたいけれど、どう選べばいいんだろう?」

そこで今回は、種類が多くてわかりにくいとも言われがちな日本酒の種類や名称の違いを、できる限りわかりやすく解説します。

 

■そもそも日本酒って、どんなお酒? 

日本酒とは、お米をこしてつくる「清酒」のこと。

酒類の定義や分類方法については、酒税法という法律で規定されています。酒税法上では、日本酒は「清酒」に分類されており、清酒は必ずお米を原料として、「こす」という製造工程を入れなければならない、と定義づけられているのです。

特定名称酒とは、原料や精米歩合などの要件を満たす日本酒に、特定の名称が与えられているもの。

この特定名称酒は、「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の3つに分かれます。

 

いっぽうで、特定名称酒に含まれない日本酒は一般的に《普通酒》と呼ばれます。

原料や精米歩合に決まりがなく、比較的リーズナブルな価格帯のものが多いことから、日常酒として楽しむ方が多いという特徴があります。

 

■日本酒の種類

数多くの種類があるイメージが強い日本酒ですが、醸造アルコールの使用割合によって、大きく2つに分類することができます。

 

純米酒(じゅんまいしゅ)

純米酒は、水と米と米麹からつくられた清酒のこと。シンプルな原料からつくられていることもあり、お米の旨味や風味をしっかりと楽しむことができます。

 

・本醸造酒(ほんじょうぞうしゅ)

本醸造酒は、純米酒の原料である水、米、米麹に加え、醸造アルコールが使用されている清酒のこと。白米の精米歩合や使用できる醸造アルコールの量などが、細かく定められています。無味無臭のため、さらりとしたクリアな酒質の日本酒になります。

 

■吟醸と大吟醸の違いって?

醸造アルコールが使用されているかどうかで、大きく2種類に分けられる日本酒。2種類に分けられた純米酒と本醸造酒は、さらにそれぞれ4種類ずつの計8種類に分類することができます。

 

1「純米大吟醸(じゅんまいだいぎんじょう)」

2「純米吟醸(じゅんまいぎんじょう)」

3「特別純米(とくべつじゅんまい)」

4「純米(じゅんまい)」

5「大吟醸(だいぎんじょう)」

6「吟醸(ぎんじょう)」

7「特別本醸造(とくべつほんじょうぞう)」

8「本醸造(ほんじょうぞう)」

 

 

違いのポイント①:「精米歩合の大きさ」

「吟醸」は読んで字のごとく、“吟味して醸す”という意味です。

 

この2つの違いは、精米歩合の大きさにあります。

精米歩合について、吟醸酒は60%以下、大吟醸酒は50%以下でなければ名乗れないというルールがあります。

精米歩合の観点でいえば、大吟醸酒のほうが吟醸酒にくらべて手間がかかっているぶん、値段が高くなる傾向にあります。

 

精米歩合:

“玄米を削って、残った部分の割合のこと”を指すことば。

たとえば、日本酒のラベルにある「精米歩合 40%」などの表記は、玄米の6割を削り、残りの4割を原料として使用しているということ。(※日本酒づくりでは、米を削る作業のことを「米を磨く」と表現することもある)

違いのポイント②:味のちがい

日本酒は、原料となる米をより精米することで雑味が少なくなり、よりクリアな味わいのお酒になるといわれています。「吟醸」と名のつくお酒は多くの場合、華やか/フルーティー/きれいなどと表現されます。大吟醸酒は、吟醸酒とくらべてより米を磨いていることから、さらに雑味が少なく、クリアな味わいの品種が多いとされています。

 

《特別》は、なにが特別なの?

ちょっと気になるのが、特別純米酒と特別本醸造酒の2つ。

ここでいう、“特別”とはいったいどういうことなのでしょうか。

 

特別純米酒は、純米酒に比べて米の割合が多く、特別本醸造酒は本醸造酒よりもキリッと引き締まった味のものが多いという特徴があります。

“特別”を名乗るうえでのルールはとくにありませんが、同じ蔵でつくられている純米酒や本醸造酒と比べ、なぜ日本酒が「特別」であるかわかるように異なる原料や製造方法を記載する必要があります。

 

 

次の記事につづく》

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