
押さえたい贈り物選びの「タブー」とは
贈り物をする機会が多い日本では、マナーやタブーがいくつかあります。
相手に失礼がないよう、贈り物のタブーを知っておくと選ぶ際にスムーズかもしれません。
この記事では、贈り物をする際のタブーについてシーン別にご紹介します。
もくじ
どんな贈り物であっても気をつけたい語呂合わせ3選
MOKU(モク)
贈り物を渡す際には、選ぶのは避けたいものがあります。
その代表的なものとして、「刃物」「くし(櫛)」「ハンカチ」があります。
これらは語呂合わせや発音から、縁起が悪いといわれています。
刃物
包丁やはさみといった刃物は、「縁を切る」ことを連想させるため避けるのが無難でしょう。
しかし最近では、「未来を切り拓く」というポジティブな捉え方をすることもあるようです。
一般的には贈らないのが無難ですが、相手から望む声があった場合などはよいかもしれません。
くし(櫛)
くしは「苦」「死」を連想させ、語呂合わせから縁起が悪いといわれています。
また、数字にするとそれぞれ「く=9(苦)」「し=4(死)」と、忌み数(いみかず)でもあるため避けるのが賢明でしょう。
ハンカチ
ハンカチは「手巾(てぎれ)」とも言い、「手切れ」と同じ発音です。
縁を切るなどの連想をしてしまうため、贈り物としては避けましょう。
また、白いハンカチは亡くなった方の顔にかける習わしがあるため、絶対に選んではいけません。
【関連記事】喜ばれるギフト選びのポイント|シーン別の渡すのに最適なタイミング
【シーン別】贈り物をする際に避けたい「タブー」たち
結婚式や新築祝いなど、贈り物の際に気をつけたい注意点はシーンによってさまざま。
ここでは、「結婚式」「新築・引っ越し祝い」「お見舞い」のシーン別のタブーをご紹介します。
結婚式
結婚式のギフトを贈るタイミングは、招待状を受け取ってからの挙式1〜2か月以内に贈るのが最適です。そして、贈り物を選ぶ際は、「刃物」「割れもの」は避けましょう。
刃物
「どんな贈り物であっても気をつけたい語呂合わせ3選」内でも説明したように、刃物は「縁を切る」を連想するため、一般的には縁起が悪いとされています。刃物は相手からの要望がない限り、贈るのは避けたほうがよいでしょう。
割れもの
結婚式の贈り物としては、陶器類や鏡といったガラス製品は避けましょう。割れものは、「壊れる」や「別れ」を連想させてしまうためです。
夫婦で使えるよう、ペアグラスなど贈る方も多いため注意が必要です。
新築・引越し祝い
兵左衛門(ひょうざえもん)
新築・引っ越し祝いのギフトを贈るタイミングは、新居が完成してからの半月または、2か月以内に贈るのがよいでしょう。
火を連想させる
火を連想させる赤色やライター、キャンドル、灰皿などは縁起がよくないため選ぶのは避けたほうが無難でしょう。
弔事を連想させる
日本では、香典返しなど弔事の際に日本茶や緑茶が贈られているため、弔事を連想させないよう選ばないのが無難でしょう。
壁に穴を空けて使用する
壁に穴を空ける必要がある、壁掛や時計などは避けるのが無難でしょう。基本的に相手側から要望が無い限り、家の中をキズつけてしまうような物は控えるのが無難です。
お見舞い
ORUNET(オルネット)
お見舞いのギフトを贈るタイミングは、相手の状況を見て判断しましょう。手術後やけがをして辛いときに、いきなり渡されても相手も困ってしまいます。そのため、安定した時期に会ってお見舞いの品物を渡すのがよいでしょう。
鉢植えの植物
鉢植えの植物は根を張ることから「根付く」とされ、さらに根付く=「寝付く」と連想させ、病気を長引かせてしまうという考え方があります。
そのため、鉢植えの植物はお見舞いの品として好ましくありません。
縁起のよくない花
お見舞いで花を選ぶ際は、必ず花言葉や特長、香りなどを確認してから贈りましょう。例えば、シクラメンなどは語呂から「死」や「苦」を連想させてしまうためふさわしくありません。
避けたほうがよい代表的な花は、「シクラメン」「菊」「椿」などが挙げられます。
寝具などの日常品
枕やパジャマといった寝具などは、なるべく避けるようにしましょう。寝具類は、病院に長く寝付くことなどを連想させるためです。
さいごに
アデリア(石塚硝子)
結婚式やお見舞いなど、シーンによって異なる贈り物選び。
良かれと思って選んでいたものが、うっかり失礼に当たるのは避けたいところ。
うっかり相手が不快に感じてしまわないためにも、注意が必要です。
喜んで受け取ってもらえるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。